本業は、人気テレビ番組のナレーター。市内の小学校で読み聞かせボランティアをしている藤原さんにお話を伺いました。

２６歳でサラリーマンを辞めて、声優の養成所に入りました。子どもの頃、洋画の吹き替え声優に憧れていたんです。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で、声優の三ツ矢雄二さんが演じるマーティが大好きでした。遅いスタートでしたが、昔からものまねが得意で周りを笑わせていたので、自信はありました。しかし、最初は声の仕事だけで食べていくことはできなくて、いろいろなアルバイトをしました。浅草で人力車を引いてガイドをしたり、豆腐の引き売りをしたり、化粧品の実演販売をしたり…。しかし、それら全てが今の仕事に活きています。 現在、フジテレビの情報番組「ノンストップ！」でナレーターを担当しています。旬の話題を扱う生放送番組なので、本番直前まで原稿に直しが入ります。最初の原稿は縦書き、番組開始後に届いた修正は横書き、さらに手書きで直しが入っていたこともありました。両手にそれぞれの原稿を持って、画面を確認しながら必死に読みました。無事に放送できてホッとしました。 今年から子どもが通っている小学校で読み聞かせボランティアを始めました。反応が純粋で、思っていた１０倍のリアクションがありました。聞いた後の感想もストレートに胸に響いて、心から笑顔になりました。次に読む絵本も決めています。 自分の声を活かした自由自在な表現を究めていきたいと思っていますが、納得できることはなくて日々勉強です。誰が聞いても「あの声だ！」と言われるようなナレーターになることが今の目標です。