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元気ないるまっ子新聞 2021年4月号

歌で心をひとつに(豊岡小学校)

入間市では毎年、小学6年生と中学3年生が学校を代表して市内音楽会に出場し、美しいハーモニーを響かせます。豊岡小学校では、1学期から準備を始めていました。6年生のために音楽の小田先生と担任の先生が選んだ曲は「旅立ちの時に」。力強い歌詞と重厚なメロディが感動的な曲です。

きれいな歌声が自慢の豊岡小学校。6年生の歌は下級生の憧れです。佐藤さんは「先輩の思いを後輩に受け継ぎたい」、川﨑さんは「この大きなイベントを乗り越えたら、自分もクラスも成長できるはず」と実行委員に立候補。コロナ対策の工夫をしながら、練習を続けてきました。しかし、コロナ感染防止のために校内音楽会も市内音楽会も中止になりました。

ピアノを担当する原田さんは「一生懸命練習して全員の心がまとまってきたので、中止と知ったときには泣きそうだった」そうです。さらに、緊急事態宣言が出た後は、歌うことさえできなくなりました。

がっかりした6年生の姿を見て、少人数で歌ったビデオを編集して合わせることを校長先生が提案。近くの学校と鑑賞し合うことになりました。新たな目標に向かって、マスクを着用し距離を取りながら練習を再開。本番では心を込めて歌い上げました。池田さんは、「歌えることに喜びを感じました。パートごとに歌ったけれど、みんなの心はひとつです。」と話していました。

コロナ禍で誰もがつらい経験をして、それを乗り越えてきました。新学期を迎えて、何か壁にぶつかることがあるかもしれません。でも、いるまっ子には力があります。勇気を持って前に進んでください。