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茶道でおもてなしの心を学ぶ
-中学校の盆点前の授業-
入間市の全中学校には茶室があります。そして、総合的な学習の時間で、茶道の初歩的な作法「盆点前」を専門の先生から学びます。茶どころ入間ならではの授業です。
武蔵中学校では裏千家の須藤宗和先生からお辞儀や道具の扱い方、お茶のたて方などの作法はもちろん、お互いを敬う心や感謝の気持ちなど心構えも学びました。
最後の授業では、これまで学んできた集大成として茶席を体験します。茶室の床の間には「和敬清寂」の掛け軸がありました。千利休が説いた茶道の精神「お互いに心を開いて、敬い合い、心清らかに、動じない心」をあらわした言葉です。須藤先生は掛け軸を紹介しながら「茶道で学んだ相手を思いやる心を学校生活でも活かしてほしい」と話しました。
茶席では、相手をもてなし、お茶をたてます。美しい所作で、全員が自信を持ってできました。1年生の島田さんは「最初は所作が難しく感じたけれど、大切な和の心を学べてよかった」と話していました。
部活や勉強など日々忙しく過ごしている中学生にとって、ゆっくり時間が流れる茶室の空間で感じることがたくさんあったはずです。