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豊岡地区の春といえば「おとうろうまつり」です。賀美町・奈賀町・志茂町には2台ずつ屋台があります。屋台の上ではやし連が笛や太鼓を打ち鳴らし、町を練り歩きます。その起源は室町時代とも言われていて、地域のみなさんが誇らしく思っているおまつりです。
しかし、コロナの影響で中止になった年もあり、子どもが減っておはやしを継ぐ人が少なくなっています。そこで今年、賀美町ではお祭りを盛り上げる小学生を大募集しましたところ、約10人が仲間に加わりました。
おはやしの練習は2月からスタート。全9曲のうち、まずは基本の「にんば」という曲を覚えます。「てん・ちき」など、リズムを言葉で表した独特の楽譜を参考に、大人の演奏を見よう見まねで練習します。
おまつり当日、扇小6年生の能村くんは「がんばって練習したことを大勢に見てもらえるから楽しみ」、先に始めていた扇小6年の挟間さんは、「男の子が入って力強い音が出るようになった」とうれしそうに話していました。
無事にデビューしたメンバー。次の演奏は夏祭りです。太鼓を覚えた後は踊りや笛もあり、一流になるには時間がかかります。でも、大切な伝統を次の代につなげて地域を笑顔にしてくださいね。