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市民インタビュー

茶師 比留間嘉章さん

手もみ茶、微発酵茶、埼玉県の品種茶をライフワークに個性的な狭山茶を作っている比留間さん。極上のお茶を手掛ける名人として「極茶人」と呼ぶ人も。パリで行われた日本茶コンクールでは、グランプリ受賞しました。全国手もみ茶振興会会長として入間市が誇る手もみ茶の普及にも携わっています。

茶葉に紫外線を照射して香りを引き出す研究をしています。埼玉県生まれの品種は、香りがおもしろいんです。茶葉に様々なストレスを与えることで、花や果実の香り、密の香りを引き出すことができます。ひと昔前は、日常にお茶があって、味や香りまで気にすることは少なかったと思います。しかし、近年お茶の存在感が薄れてきている中で、特徴的な味や香りに興味を持つ方が増えてきました。そういったニーズに応えられるものを提供していきたいと思っています。 パリ日本茶コンクールでは、より手をかけたお茶に対する評価が高かったんです。また、現地で手もみ茶をふるまったら、「感動した」とか「体が震えた」という感想をいただきました。手もみ茶は、最も手間のかかるお茶です。一生懸命やっていることは、世界共通で通じるのだと感じました。日本文化に関心の高いフランスでの受賞は、狭山茶にとってチャンスです。今後も怠ることなく、丁寧に作り続け、狭山茶を世界に広めていきたいです。